金属加工

創業当初からの重要取引先には、今日ニッチトップ企業として半導体を含める通信・制御・情報分野に欠かせない高速精密プレスメーカーや、産業生産活動のどの分野にも用途を求められる工業用砥石の国内最大メーカーがあります。小物・大物を問わずミクロンオーダーの加工精度、又は高い品質が求められ、それらを満足してまいりました。創業以来培われてきた信頼と実績に加え、真心こもった育成と成長をもって継承される熟練の技術でお客様の無理難題を引き受けます。

半導体・コネクター・モーターコアなどをかたち造る精密プレス加工では、主要構造フレーム/部品に高い加工精度が求められます。ほんの一例をいえばフレームなどは各々の接合部に平面度・平行度・垂直度などが、また連結・伝道・ガイド部では穴グリ・ボーリングにおける真円度・ハメアイ・位置精度など、いずれにおいても許容値は最大0～20μ（0.02mm)が当たり前で、用途によっては許容値5μ以内の部品もあります。それらは高性能な工作機械をもって満足されますが、モノによっては数トンもある加工物の自重による歪の考慮であったり、段取りにおける勘どころ、切削条件の吟味など、全てにおいて熟練加工者の知恵と技能無くしては成立しません。

自動車産業で多く使用されるダイヤモンド・CBN砥石などの高機能砥石は芯金にあたるスチール製のディスク板にセットされます。毎分数千回転の高回転域ではわずかな偏芯、歪から振動が発生し研磨・研削加工の仕上精度に支障を与えます。弊社では外径がφ700mmを超える芯金で軸穴精度は無論のこと、同軸・平面度は数μ以内の仕上精度です。 旋削/フライス/研磨・研削加工とそれを駆使する熟練加工者が成す技です。

NC装置を搭載する加工機、組付機または搬送装置やロボットなどを用いたピック＆プレースまで幅広く取り扱うことが可能です。いずれの場合も構想から取り組み、弊社ワンスットップで完結します。素材、熱処理、表面処理の吟味から手配、また形状やリピート性によっては木型図から鋳造まで取り扱いが可能な協力会社を持ちます。